2022.01.23
みなさんは、メガネやコンタクトレンズを
作製する際に使用する“処方箋の見方”をご存じですか?
『数字が書いてあるけど・・・?』な方、この記事は必見です!!
今回は“メガネ処方箋”のお話をしたいと思います。
まず初めに、眼についてのお話から・・・。
◎ 近視 ◎
遠くのモノを見た時に、モノのピントが網膜より
前の位置で合ってしまう状態。
いわゆる『近くは比較的見えるが、遠くはボヤける』という症状。
原因の1つとして【遺伝的なこともある】と言われていますが、
① 近くのモノを見続ける習慣がある。
② 暗い所で長時間の作業(勉強)をすることが多い。
などが、近視を助長する可能性があるとも言われています。
◎ 遠視 ◎
遠くのモノを見た時に、モノのピントが網膜よりも後ろで合ってしまう状態。
いわゆる『遠くも近くも見えにくい』症状。
また、常時ピントを合わせる必要があるため
『目が疲れる』という症状が出る方もいます。
特に、小児時期の遠視は
視力の発達に影響を及ぼし、“弱視”になる恐れもあるので
早期発見が重要です(=゚ω゚)ノ
◎ 乱視 ◎
網膜の中で光が一点に集まらず、
ハッキリした像を作ることが出来なくなっている状態。
いわゆる『モノとの距離に関係なくピントが合わない』
『全体的にぼやけて見える』症状のことです。
そして、乱視の厄介な所は
近視や遠視とコンビになることもあるということです。
=すごく見えづらく、疲れやすい目になるということです(-_-;)
また、乱視には“正乱視”と“不正乱視”の2種類あります。
正乱視は、メガネでの矯正が可能ですが
不正乱視は、眼球表面がボコボコしているため
角膜を押さえつけての矯正となります。。
その為、メガネの矯正は不可能となり
ハードコンタクトレンズでの矯正となります。
※メガネの処方箋とコンタクトレンズの処方箋は異なります。
👆上記のことを踏まえて、処方箋の見方を説明いたします!!
① SPH(球面)
近視・遠視の度数の強さを表します。
【-(マイナス)は近視、+(プラス)は遠視】
② CYL(円柱)
乱視の度数の強さを表します。
【-(マイナス)は近視性乱視、+(プラス)は遠視性乱視】
③ AXIS(軸/AX)
乱視度数を処方された場合には必ずあり
乱視度数の方向(角度)を表します。
※乱視度数の値は一緒でも、方向が違えば見え方が異なります。
とても重要な値なんです。
④ P・D(瞳孔間距離)
右眼の中心と左眼の中心との幅のことです。
眼の中心には左右差があり、メガネを作製する際
しっかりと眼の中心とメガネレンズの中心を合わせないと
せっかくメガネを作製しても、見づらいメガネになってしまいます。
・・・以上4つが、処方箋でよく見る項目です。。
ここで、稀に見る処方もご紹介(‘◇’)ゞ
先ほど、【眼の中心に合わせてメガネを作製する】と話しましたが
眼の状態によっては、眼の負担や見え方を考慮し
あえて眼の中心とレンズの中心をズラして作製することがあります。
その時に処方されるのが“プリズム(△)”。
プリズムにはBASE(基底)があり
こちらは先ほどの乱視と軸の関係のように
コンビ関係の処方になります。
・・・ホントに稀な処方です。。
おおまかではありますが、処方箋に何が書いてあるのか
お分かりいただけたでしょうか?
「分からないままメガネを作製する。」よりも
処方箋の内容を少しでも理解することで
自分の眼の状態を知り「どんなメガネが出来上がるのか」を
想像するのも楽しみになりませんか?♡
その他、処方箋以外のことでも
気になること・分からないことなどあれば
お気軽にご相談ください。
最後に・・・
視力=度数と思っている方が多いのですが
そちらは間違いです。
視力とは【対象物をどれだけ細部まで見分けられるか】。
度数とは【視力すなわち、モノを矯正する数値】のこと。
また、最近の視力検査の時によく見る
アルファベットは視力を表しています。
A=1.0以上 / B=0.7~0.9
C=0.3~0.6 / D=0.2以下
と区別するようになってます。
・・・参考までに( *´艸`)♡