2024.05.27
私事ですが、小学生の頃からメガネユーザーです。
「目が悪くなったから、メガネを掛けた。
そうしたら、よく見えるようになった。」
・・・言葉にすると単純な感じがしますね。
でも、よく考えてみると
『目が悪いって何?』
『自分の目はどんな状態で、何でこのメガネ?』
『メガネを掛けたら見えるようになるのは、どんな仕組み?』
など、分からないことだらけではないでしょうか?
・・・そんな疑問を解決していきましょう!
「目がいい」・「目が悪い」という言い方をよくしますが
一般的に『視力が悪い(低下している。)』状態を
言っていることが多いと思います。
視力とは、物体の所在や形状を認識する目の能力のことです。
みなさんも健康診断などで、
視力測定をしたことはあるかと思います。
「視力が悪い(低下している)」ことを
医学的には“屈折異常”と言います。
でも・・・「屈折異常だよ。」と言われても
意味が分かりませんよね。。
モノを見る時に、目に入った直線の光が
“角膜”や“水晶体”などの目の組織を通るときに屈折します。
それにより集まった光が網膜にある“中心窩(チュウシンカ)”という
組織の一点に集まります。
そこから、神経を通して脳に情報が伝わることで
『見える👀!』という状態になるんです。
角膜や水晶体のレンズが光を曲げる力を「屈折力」といい
水晶体がレンズのピントを合わせる力を「調節力」といいます。
網膜の中心窩に光が集まらないと
『ピントが合わない = 像がぼけて見える』。
ぼけた状態が『屈折異常』です。
また、光が屈折しすぎても、屈折しなさすぎても
中心窩で光が集まりません。
さらには、眼球の長さも人それぞれです。
『光を屈折する力』と『眼球の長さのバランス』によって
目の状態が分かれてきます。
視力は、基本的に下記の3つに分けられます。
それぞれの見え方を、簡単にご説明します。
〇正視
遠くをぼんやり眺めている状態で
網膜(中心窩)に光が集まっている状態。
裸眼でも遠くにピントが合い、遠くがはっきり見えます。
眼球の長さと、角膜や水晶体の屈折力のバランスが良い状態です。
〇近視
遠くをぼんやり眺めている状態で
網膜(中心窩)の手前で光が集まっている状態。
裸眼では、遠くにピントが合わず、ぼけて見えます。
近視の程度にもよりますが、近くの対象物には
ピントが合いやすいのが特徴です。
〇遠視
遠くをぼんやり眺めている状態で
網膜(中心窩)の億で光が集まっている状態。
裸眼では、理屈上は遠くにピントが合いませんが
近視とは異なり、目が頑張ってピント合わせをします。
なので、『遠くが見えない』ということではありません。
ただ、近くを見ようとする場合
遠視の目はさらにピント調節を必要とします。
このため、近くを長時間見ることは
疲れやすく、苦手なのが特徴です。
近視の方、遠視の方それぞれが使うメガネは
レンズの形状が違うのはご存じでしたか?
近視の方が掛けるメガネは・・・
光を拡散させる「マイナスレンズ」を使用します。
マイナスレンズは、レンズに入ってきた光を
外側へ曲げる性質があります。
この性質を利用して、目に入る前にマイナスレンズで光を広げ
目に入った光が、いつも通り曲がると
丁度よく網膜に光が集まり『見える👀』になります。
一方、遠視の方が掛けるメガネは・・・
遠視の場合は、光を集める「プラスレンズ」を使用します。
プラスレンズは、レンズに入ってきた光を
内側へ曲げる性質があります。
目に光が入る前にプラスレンズで光を絞り
目に入った光が、いつも通り曲がると
丁度よく網膜に光が集まり『見える👀』になります。
それぞれ、この角度の大小で
近視・遠視の度合いが変わってきます。
補う必要がある角度の分だけ
光を曲げて調節する必要があります。
なので、それぞれの状態に合わせたメガネを
仕立てるのが、とても重要なんです(‘ω’)ノ
私の場合、小学生の頃は“遠視”でプラスレンズを使用し
調節力を軽減し、楽にモノを見えるようにしていましたが
成長するにつれて“近視”の目になり
今ではマイナスレンズを使用し
「遠くも良く見える👀」メガネになっております👓✨
今までは、何の疑問も持たずに
メガネ屋さんが仕立ててくれたメガネを掛けていましたが
基本的な目の仕組み・メガネレンズの仕組みを勉強し
改めて『メガネってすごいんだな~。』と感動しました。
今回の記事で、みなさんにも
「目のこと(視力)」・「メガネレンズの役割」について
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです♡
まだまだ、目のことに関して疑問に思うことがあるでしょう。
このブログを通して、少しずつお伝えしていただければなと思います。