みんなの老視(老眼)事情！

2024.07.21

日常生活の中では､
遠くの景色･部屋のテレビ･手元のスマホ…見る距離は様々です。
それぞれの距離がスムーズに見えているのは
「調節」のおかげなんです！

今回はこの調節の機能が低下してきたら･･･
つまりは｢老視(老眼)｣のお話です｡

『老化を認めたくない…😖』という気持ちは
多くの方が持っているかと思いますが､
誰にでも起こる生理現象ですので
致し方ないというのが現実です｡｡

メガネを使っていない正視の人も
近視や遠視の人も､老眼は必ず訪れます｡

さて､みなさんはこんな話を聞いたことがありませんか？
『近視の人は老眼にならない!?』
『遠視の人は老眼になりやすい!?』など･･･。
一体どういうことでしょうか？

年齢を重ねると手元が見えづらくなったり､
近くのものが見えづらくなったりします｡
これは､近くにピントを合わせる目の力
「調節力」が低下することで起こります｡

一般的に“近く”というと
スマホや読書など、距離にして約３０㎝前後です｡

調節機能が十分に働いている若い世代の方は､
近くを見るときは水晶体が自然と厚くなって
調節(ピント合わせ)を行っています。

しかし、年齢重ねるにつれて
柔軟に厚みを変化させていた｢水晶体｣の弾力性が
次第に衰え､今まで近くを見ていた時ほど厚くできなくなります｡

水晶体が厚くならないということは､
今まで見ていた距離では
網膜に光が集まらずピントが合いません｡

ピントを合わせるためには
｢見るもの｣を遠ざけるなどして
ピントが合う位置を探ることになります｡

この状態を「老眼」といい､正式には「老視(ろうし)」といいます｡

ピントが合う位置が３０㎝から４０㎝…と
だんだん遠ざかっていきます｡
しかし『遠ざければ見える！』というわけではないのです｡

近すぎるとピントが合わずボケてしまい
遠ざけると文字などが小さくなって認識できなくなる｡
･･･単純に近くが見えづらいだけではない
このもどかしい状態が❝老視(老眼)❞なのです。

なんとｯ!!!
調節機能は､10代から徐々に低下しています😨

低下しているといっても
しばらくは十分な調節力があるので､
日常生活で困ることはありません｡

手元のスマホも､本も問題なく見えます｡
もちろん老視(老眼)は感じません｡

正視･近視･遠視など
もともとの目の状態によりますが
３０㎝辺りの距離が見づらくなると
日常生活で不便を感じ始めます｡

その不便を感じ始めるのが､個人差はありますが
一般的には４０才～４５才ころです｡

〇正視
(矯正しなくても遠くが正常に見える状態の目)

遠くは変わらず楽に見えるのですが
段々と近くが見づらくなってきます｡

〇近視
(遠くが見づらく､メガネなどで矯正して見えるようにしている状態の目)

｢近視は老眼にならない｣説ですが､
調節の力を借りなくても見える距離が
近視は正視より近いので気が付きにくいんです｡

メガネやコンタクトで矯正している状態は“正視”の状態です。

｢矯正しているメガネで遠くは正常に見えるが、
掛けたままだと近くが見づらくなった｡｣
もしくは､
｢近くを見る時は､メガネを外す機会が増えた｡｣など
感じ始めた方は､もしかしたら“老視(老眼)”の始まりかもしれません。

〇遠視
(常に調整力を使いながら見えてる状態の目)

遠視は､遠くを見る時も近くを見る時も
調節力を酷使しています｡

遠視も､メガネやコンタクトで矯正している場合は
正視と同じ状態です。
ただ、近視のようにメガネを外しても
見えるようにはならないのが特徴です｡

『遠視は老眼になりやすい』と噂されていますが
常に使っている力だからこそ
｢調節力の低下＝老視(老眼)を感じるのが早い｣ということです。

～　まとめ　～

普段メガネを使っていない正視の方も､
近視・遠視の方も､老視(老眼)はもれなく訪れます｡
老視(老眼)と聞くと､
なんだかネガティブなイメージがしますよね。

冒頭でもお話しましたが
誰にでも起こりうることなので
調節力が低下した見え方を
『どうサポートしたらいいのか』を考えるのが大切です｡

｢もしかして？｣と思ったら我慢せずに
眼科や眼鏡屋さんに相談しましょう(‘ω’)ノ

メガネの石沢では､みなさんの健康な視力をサポートすべく
視力測定はもちろん、目のことやメガネに関する相談も大歓迎です！
ぜひお気軽にご相談ください♡